議会報告_No.10【2018年初夏】

ごあいさつ

平成30年第1回定例会が、2月23日から3月19日に開催されました。この3月議会は、平成30年度予算が審議される重要な議会です。
今年度の柏市の一般会計予算の総額は、1,244億6,000万円(前年度当初予算比1.4%増)となりました。また、国民健康保険事業や介護保険事業、後期高齢者医療事業などの特別会計は、8会計合わせて729億9,800万円、病院事業や水道事業といった企業会計を含めた予算総額は、前年度比3.2%減の約約2,276億1,500万円となっています。
今回の議会報告では、主に予算についてお伝えします。

平成30年度予算について

ポイント1

歳入には、皆さまが納める市税や施設の利用料、国・件からの補助金や借り入れなどがあります。柏市の場合、約6割である770億7,000万円が自主財源となっています。

 

この自主財源の多くは市税であるため、柏市への定住促進や企業を誘致する努力が必要です。

ポイント2

柏市の税収は、昨年度とほぼ、同水準です。
昨年1年間に人口は、約3,100人程増えているのですから、何故?と思われる方も多いかもしれません。人口増により、個人市民税は、約4億7,600万円増加している一方、マイナス金利の影響で、法人市民税が約3億5,400万円減少しています。

 

柏市が豊かな財源を持つためには、市内の企業などにも元気になってもらわなければいけません。

ポイント3

歳出については、目的別にみると、民生費(児童、高齢者、心身障がい者などの支援や生活保護に使う費用)が、約559億3,600万円と全体の4割を占めています。社会保障関係費の伸びから、年々増加することが見込まれています。

 

限られた予算の中で、優先順位や緊急性を考慮しながら、最善の選択をしなければなりません。居住する地域、子育て世帯や高齢者世帯など世代によって意見が違う場合も多くあります。岡田ちかは、「お互い様」と思える施策を目指したいと思っています。

議会で決まった平成30年度の主な事業やトピックス

① パスポートセンター事業(予算1億3,136万円)

今年10月に、「ファミリかしわ」ビル(柏マルイ)7階にパスポートセンターが開設される予定です。同じビルの3階にある柏駅前行政サービスセンターでは、住民票等の証明書の交付申請ができることから、パスポート申請が大変便利になります。

② 街頭防犯カメラの設置(予算 約1,215万円)

町会・自治会等が設置する街頭防犯カメラの費用を一部負担する助成金制度が、新たに導入されました(継続的な実績等の条件あり)。今年度は、既に予算に達したようです。

③ 保育士人材確保の支援(予算 約4億6,700万円)

私立保育所等に勤務する保育士の処遇改善や保育士用宿舎の借り上げ費用に対して補助金交付をしたり、合同就職説明会を開催します。

 

本年4月1日時点の国基準の待機児童数は、4年連続でゼロですが、特定の保育園を希望するなどの理由で入園保留となっている児童の数は141人で、前年度より56人増加しています。

④ 子供医療費助成の所得制限撤廃

3月議会では、これまで小学4年生以上は所得制限があった子供医療費について、「8月を目途に、できるだけ早く撤廃するように取り組んでいく。」という方針が、担当部長から示されました。

3月議会 岡田ちかの質問

1 仕事と介護の両立

Q 介護と仕事の両立について、本気で取り組んでいこうという気運が以前に比べて高まっているが、介護者(ケアラー)に特化した相談窓口は、ないというのが現状。介護者に寄り添った相談窓口の設置など、介護者を行政で支える仕組みが必要だと考えるが。

A 精神的負担を軽減するケアラーズカフェの活用やケアマネージャーとの信頼を築くなど取り組みの意識を高めていく。

 

※市内11か所全ての地域包括支援センターでは、4月より土曜日も窓口を開設しています。
※岡田ちかは、本年2月、市内にあるケアラーネットのNPO法人主催の「仕事と介護の両立セミナー」に登壇させていただきました。

2 コミュニティバスの早期実現

Q 具体的なルートや停留所、運行時間帯などについては、机上では把握できないことも多いはず。まずは、早期の実現を目指し、その後、利用状況を分析しながら、細かい見直しを行っていけばよいと思う。

A できるだけ早く、取り組んでいく。

3 空き家対策

Q 市内で起業する人が、空き家をオフィスに使えるように情報提供したり、空き家をレンタルスペースやスモールオフィスなどとして利用できないか。
早く対応しなければ、今、利活用できる空き家も、次第に有効活用できなくなっていくと考える。

A 現時点よりも悪くならないように、建物所有者には改善を指導していく。
情報提供については、今後、関係部署と協議して検討していく。

 

※市内11か所全ての地域包括支援センターでは、4月より土曜日も窓口を開設しています。
※先日は、強風により、空家の屋根の湯沸かし器の金属パネルが剥がれて飛びそうだという連絡を受け、早速、現地を調査、消防に応急処置を取ってもらいました。これから、こうしたケースも増えてくることだと思います。根本的な解決が必要だと痛感しました。

4 高柳駅東口駅前広場の整備

Q 高齢化が進む中、スピード感を持って検討していただきたい。

A 平成30年度から関係者を交えて、まちづくり勉強会や測量調査を行っていく。

※2月20日、長い間待ち望んできた高柳駅の東西自由通路が開通しました。高柳駅西口駅前のロータリーには、当日、600人を超える方々が集まりました。橋上駅舎は、今年の秋頃に利用開始の予定です。

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